アントニーニのアートなイヤリング

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アントニーニと言うからにはどう見てもイタリアのブランドでしょう?

でも、ポンテベッキオの例もあるし、ひょっとしたらジローラモの皮をかぶった甲府のおっさん?まさかの日本製、いや韓国?中国?と疑り深いわたくし、ググってみたらこれは本物のイタリアンジュエリー。1919年にミラノで創業、100年以上続く歴史あるジュエリーブランドとあります。

イタリアと言うだけで開放的でお洒落なイメージ。なにせすべての道はローマに続くといわれた古代ローマ帝国の子孫にして、レオナルドダヴィンチをはじめとする芸術家、ジョルジョ・アルマーニを始めとする有名デザイナーを多く輩出している芸術と文化のお国柄。

なんつったって、元祖ルネッサーンス山田ルイ53世ですから、こりゃもう大変なもんでございます。

なにせイタリア、車のメーカーですらアルファロメオなんて、名前からしてカッコイイ。またそのエンブレムも凄い。蛇がとぐろ巻いて赤い舌なんぞ出してやがるんだから、もうわけわかんない。このぶっ飛んだ感性、トヨタ、日産、ホンダなんてのが束んなったって敵わないよ、性能面は別として。

しかし、単にこけ脅しのイタリアンネームにゃ、おいそれとは騙されないぞ。MADE IN ITALY に寄りかかった粗悪品も結構出回っているのがイタリアのイタリアンたるところ。はてさて、こちらのお品はどんな具合でございましょう。

うーっむ、これはなかなかのイタリアン具合でございますぞ。ご覧召され、このなんとも言えないフォルム。いかにもフリーハンドで描いた図柄をそのまま3次元の形に仕立てたようなアートな感じ。こういうモノはなかなか生真面目で杓子定規の日本人には真似できません。細部のいちいちまで細かい数値で表し、きちっと図面を引かないと物が作れない。

ところがこれなんぞ、デザイナーがワイングラス片手にがササっと描いたデッサンなんかを元に、職人がその意をくんで、ワインボトルラッパ飲みしつつ、サッサとデザインの原型を拵えた感じじゃないですか。外枠の形と内側の穴の形が微妙に異なっていて、この穴自体がムンクの「叫び」の叫んでる人の口の形の様でもあります。でも、この一見アンバランスな奇妙な容姿でございますが、何とも言えないアートな雰囲気と、手造り感が出ていませんでしょうか?もちろん有名ブランドだけあって、内側の穴の上下の淵だけ幅広く滑らかにとってあったりと、細部の拵えはきちんと仕上がっているところだけは、逆にイタリアンぽく無いのかもしれませんがね。

まあ、全体的な姿を改めてご覧いたがきますと、ランボルギーニのセクシーなフォルムにも相通ずる、まさにイタリアーノって感じの豊かな感性が満ち溢れているのがお分かり頂けることと存じます。。

最近はピアスばかりで、ろくなイヤリングはありゃしない、とお嘆きのそちらのマダム、これなら文句は御座いますまい。痛い目して今更ピアス開けるには及びませんよ。

チャオ

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