今や日本のロッケンロールミュージックを代表するアーティストにして大御所。内田裕也氏亡き後、名実ともにロック界のビッグボスに成り上がった、ご存知エイチャンこと永六輔、とボケといてからの矢沢永吉。
実はわたくし、彼がまだかの伝説のグループキャロルのメンバーのころ、その生のステージを観た事があるのでございます。
あれはわたくしがまだ学生の頃。大阪は天王寺動物園横にあった天王寺野外音楽堂という野外ステージで、なんというタイトルか忘れましたが、いろんなミュージシャンが順々に出演するといった一種ロックフェスみたいなコンサートに、わざわざチケットを購入して行ったのか、あるいは誰かに券をもらったのか、はたまた歩いていたらダフ屋に余ったチケットを格安で押し付けられたか、どういう理由で行ったかはもう記憶のかなたで定かでございませんが、友人の辻村君と行ったのは間違いございません。いや、山野君やったっけ?
さて出演アーティストは全部で5、6組だったでしょうか。これが今から考えれば信じられないような豪華メンバーだったのです。なにせそのコンサートのトップバッターがユーミンこと松任谷由実、になる前の荒井由実。さらにはまだ鈴木康博とドュオを組み、オフコースとして活動していた小田和正。そして先ほど申しました矢沢永吉率いるキャロル。どうです凄いメンツでござんしょ?
今このメンバーを一緒の舞台に上げるなんてことになったら、いったいどれだけのギャラが発生するやわかりません。まあその前にいろんな大人の事情が立ちはだかり、実現など到底不可能でしょうが。
このコンサートの印象として今も記憶に残っているのは、まだ二十代前半だったユーミンのホットパンツからにょっきり出た綺麗なおみ足と、キャロルファンのガラの悪さ。もうキャロルが出る前のアーティストなんか大変。「引っ込め―!」「早よ止めー!」の罵声の嵐。小田君もさぞややりにくかったやろねー。
実はこのキャロルですが、活動期間はほんの二年程度。あっという間に解散してしまったのですが、他のメンバーを尻目にエイチャンだけはその後も快進撃を続け、一人ビッグになったのはご承知の通り。
さてビッグなエイチャン、ヒットナンバー数あれど、なんと言っても最大のヒット曲はミリオンセラーを記録した「時間よ止まれ」。
この曲は当初、資生堂のテレビ等で流れるキャンペーンソングとして、山川啓介という人が詞を書き、これに矢沢氏が曲を付け歌唱するという、本来のエイチャンの曲作りからはやや逸脱する形でプロジェクトが進行したらしいのでございますが、これが怪我の功名、功を奏したのでございましょう。
さすが餅は餅屋。プロの作詞家ならではの情緒あふれる言葉の連なりが、矢沢氏にしては珍しいメローな曲調にマッチし、日本ロック史上に燦然と輝く名曲となったわけでございます。
その歌詞の内容はというと、最初からいきなり「罪なやつさ嗚呼パシフィック碧く燃える海」と何やら難解な文句で始まります。パシフィックって何なん?海言うてはるからパシフィックオーシャン、つまり太平洋の事?と、その後に「夏の日の恋なんて幻と笑いながらこのヒトに賭ける」と続く。なるほど、夏の海辺の恋の歌やね、とやっと謎が解けてコーラス一番終了。
さあ、コーラスニ番で作詞の山川先生ギアをグッと上げてきよる。
「汗をかいたグラスの冷えたジンより光る肌の香りが俺を酔わせる」
これどうよ!なかなか素人には捻り出せん名文よ!汗をかいたグラス、すなわち水滴をまとったキンキンに冷えたグラスの感じが視覚として伝わりますねー。キリっと冷えたジンや!ジントニックかジンリッキかギムレットかなんや知らんけど、切ったライムが添えられて美味いやつやん。缶ビールやのうて、こんなんを海辺で飲んどるコイツはなかなかの洒落者、伊達男。せやけどや、この男には最早このジンの味を楽しむ心の余裕なんぞあらへん。なんでか?それよか光る肌の香りが俺を酔わせると白状しとる。光る肌というからには水着姿の女性を想像させといて、その水着からこぼれる、小麦色の日に焼けた肌から立ち上るコパトーンなんぞの香りに悩殺されとるわけやねコイツは。それが証拠のダメ押しが次に来る。
「まぼろしでかまわない、時間よ止まれ、命のめまいのなかで」
どう?幻でかまわないって、もう耳なし芳一の心境やね。目眩までしてくらくらしとる。大阪弁でいうところのイカレコレ言うやっちゃね、そうとうの重症や。
さて、という事でこれからいよいよ夏本番、熱い恋の季節の到来。このようなシーンが海やプールで老いも若きも、男女の間てバンバン展開されることでしょう。よろしおますな!
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