ブランド品や宝石、貴金属類をプレゼントされたりフリマアプリで入手したりすると、本物なのか確かめたくなる方は多いのではないでしょうか。そんな需要から質屋での鑑定依頼が急増していますが、結論からいうと、質屋での鑑定はできず、できるのは査定のみとなります。
この記事では、鑑定と査定の違いという観点から質屋とはどんなところなのか詳しく解説するので、質屋の利用を考えている方は参考にしてみてください。
質屋で「鑑定」はできない理由とは?
「鑑定」とはその品物が正規ルートで製造された本物なのか、それともよく似せられて製造された偽物なのかを見極めて判定することをいいます。手元にあるブランド品や宝石といった品物を鑑定してほしくて質屋を訪れる方は多いですが、質屋で「鑑定」はできません。なぜなら、以下の2つの理由があるからです。
鑑定できるのは製造元のみだから
鑑定できるのは製造元のみとなっていて、質屋は当然のことながら製造元ではないため、鑑定できる立場にありません。本物か偽物かを見極める鑑定をどうしてもおこないたい場合は、本物しか取り扱わない製造元に修理を依頼するしか方法はないのです。
質屋は査定を専門にしているから
質屋はその品物をいくらで買取れるか、もしくは質預かりといって品物を預かる代わりにいくらまでお金を貸し付けるかという商売をしています。査定額が大きく影響するため、質屋では「鑑定」ではなく「査定」によって、値段や価値を判断することを専門にしているのです。
質屋でおこなわれている「査定」とは?
品物の値段や価値を判断する「査定」をおこなう質屋では、やっぱり鑑定もできるのではないかと考える方がいるかもしれません。しかし、質屋での査定対象は以下の2つに該当するケースが非常に多いため、やはり査定しかできないのです。
さまざまな状態の品物が持ち込まれる
質屋に持ち込まれる品物は、新品同様のほぼ未使用のものもあれば、かなり使い込んだものや壊れかけているものなど、さまざまな状態となっています。新品ならともかく、かなり使い込んだものについては鑑定することは非常に難しいため、査定しかできません。
改造品の場合がある
質屋にはさまざまな品物が持ち込まれますが、その中でも高級腕時計に多いのは、改造品であるケースです。腕時計自体は本物であっても、故障時に正規メーカーに修理を依頼せずに一部でも他の部品を取り付けてしまうと、改造品として取り扱われることになります。
改造品は本物と偽物のグレーゾーンであり、質屋によっては査定できないといわれたり、純正部品にのみ査定額を付けたりすることしかできません。
注意!「査定できない=偽物」ではない
質屋でおこなわれている査定についてわかってきたところで、査定額は高ければ高いほど本物である可能性が高いと判断することができます。一方で、「査定額できない」と言われた場合は偽物なのかというと、100%そうとは言い切れないのです。
「査定できない」といわれる理由は、以下の4つです。ただし、質屋にとって基準が異なり、ある店舗で断られたとしても別の店舗では査定してもらえることもあるので、査定可否や査定額については参考程度にとどめておきましょう。
偽物の可能性がある
どんなに精巧に作られていても、偽物の可能性が少しでもある場合は、質屋は査定による買取りや質預かりをおこないません。なぜなら、偽物を販売してしまったお客様との信頼関係にひびが入ったり、質預かりで損したりするからです。
盗品の可能性がある
質屋では警察から盗品情報が送られてくるため、この情報と照らし合わせて少しでも盗品の可能性がある場合は、犯罪に加担せずにすむように「査定できない」と断られることがあります。
改造品である
本物に一部分だけ他の部品が取り付けられている改造品は、査定しない質屋もあるので、そういった質屋に持ち込んでも査定してもらうことはできません。
取り扱い対象外である
質屋によっては査定できる対象範囲が狭く、取り扱い対象外についてはこと査定できないと言われることがあります。「査定できない」と言われたり、査定額に納得できなかったりした場合は、ほかの店舗にも持ち込んでみるとよいでしょう。
まとめ
質屋では品物の鑑定はできませんが、鑑定ができるのは製造元のみであるだけでなく、質屋は査定を専門にしているからです。質屋ではさまざまな種類や状態の品物が持ち込まれるため、査定によって価値を判断しています。ただし、「査定できない」場合でも100%偽物であるとは言い切れず、改造品や取り扱い対象外の場合があるため、ほかの質屋に持ち込むことをオススメします。
大阪市東住吉区にある「株式会社マルヨ」は昭和32年開業の老舗質屋で、針中野駅から徒歩2分のアクセス抜群の立地にあります。査定してほしいものを持ってご来店いただくと、約10分で完了する無料査定をいたします。査定額を見てから買取りもしくは質預かりするかお決めいただいて構わないので、ぜひお気軽にご相談ください。